SEの初期研修は、専門学校みたいな研修所に詰めて、朝から晩までシステムについての勉強をします。内容は、基本的な数学とか、プログラミングとかが主です。
ただ、私は情報学科卒ではなかったので、ついていくのが大変でした。

ある日、私と数人の同期が、居残りで課題をしていました。
全員、悲壮な顔つきでした。そこに、文学部出身の先輩がやってきました。
一言、「入社試験では、研修についてこれるかどうかをみていたんだよ。入社試験をパスしたっていうことは、君たちは研修についてくることができる、というわけ。すくなくとも会社的には、大丈夫っていうお墨付きが出てる。だから大丈夫、がんばれ!」
といって、去って行きました。

結局、全員無事に研修を終えて、配属先へ散っていきました。

自分を信じて、頑張るということ

短い会社員生活の中で得られたことの一つに、「きっとできると信じて頑張る」ということがあります。
根拠はある意味なんでもいいです。
方向を間違った努力は無意味です。
しかし、最初は頑張る方向すらわかりません。
できるようになるためにはどうしたらいいかということを突き詰めて考え、実行し、また考えて実行し、ということを繰り返すことが大事なのでしょうね。
自分の先をいく人がいたら、積極的にインタビューしてよりスマートな方法を聞くのもアリだと思います。

現在、私は育児と、在宅での原稿執筆と、資格試験と通信制大学と、さらにはPTA役員まで抱えていますが、なんとか回っています。
たまに気力の限界がきますけど。

自分にはできる。では、できるようになるためには、どうしたらいいか。
毎日がトライ&エラーです。

たまに、あの先輩を思い出してちょっとだけ勇気付けられます。