最近思い出すこと

私は、正社員を続けたかったんです。育休とって、復帰してという、よくあるワーキングマザーになりたかったんです。共働きで、安定してガンガン稼ぎたい。
でも、なれなかった。
自分なりに頑張ったけど、うまくいかなかったということについて、何年も自分を許せませんでした。

ただ、自分としては、長い目で見て仕事を持っていたいという希望があります。
ストレートに言えばお金も大好きだし地位も大好きですから。
離婚されて即刻貧困になる、という状況だけは何としても避けたいです。

「女は楽だね、夫に養ってもらえるし」なんて言われたくないし、「旦那さんに感謝しなさいよ、養ってもらってるんでしょ」とも言われたくありません。「男を立てる」?冗談じゃない。
いずれも、引っ越してきた当初よく年配の方から言われました。
「主婦の方ですか?」これもイラッときますね。
私の本質は主婦ではないことぐらい、なんでわからないのでしょう。
いちいち既婚かどうかいうことがそんなに大事か?
…同じ内容の男女逆バージョンはなぜかないのが不思議で。

私が子供を見ているから夫は保育料を支払わず仕事に行ける、とは思わないんですか。
私だって、子供を見てくれる人がいたら喜んで働きに出ました。
でも諸事情で託児先も、はたまた移動手段もなかったので無理だったんです。
夫は多忙だったので、いわゆる「イクメン」ではありませんでした。
子供が幼稚園に入るまでは本当にしんどかったです。

昼間一切世話しなくても子供が大きくなっていって「おとうさん」とかいってくれるんだよ?
私が夫だったら感謝しすぎて涙涙ですよ。なぜ、女ばかり男に感謝しなきゃいけないわけ。

ときに人生の先輩たちってデリカシーがないなと思われることがあります。
…と、私は思ってしまうけど、彼らからしたら「なんて生意気な女!」ってところでしょう。

もがいた結果

話は戻ります。
気がついたら、会社を辞めたことを思い出しても辛い寂しい気持ちがしなくなりました。
前は、退職した話がでるたびに機嫌悪くなって荒れてました。
未だに「どうして自分ここにいるんだろ、早く会社いかなきゃ」みたいな気持ちになることは正直あります。
在宅で仕事というのを理解してくれる人が少ないし、似た境遇の人が皆無なため話があう人もあまりいません。
仕事を評価してくれる上司もいないから、不安です。

でも、自分で自分を許せない時期は終わった気がします。
5年間、とっても長かったですが勉強になったことはたくさんありました。
わからないなりに、もがいた結果かなと思います。

元の会社にずっといたら、多分こんな経験はできなかったんじゃないかと。
ガンガン稼ぐ正社員だったら、主婦の肩身の狭さはわからなかったと思います。
早くに子供を保育園に入れていたら、家で孤独に育児をして、体力と気力の限界がくることなんて正直ピンとこなかったと思われます。
ブログも多分書いてません。
私からしたら本来のあるべき姿と違った今の自分だけど…怒ることではないよなと考えています。

 

「5年間のもがき(下)」