今日は、中大の学生支部の学習会に行ってきました。
普段、子供の世界に付き合ってあげないといけない状況なので、大人の世界に戻れるって嬉しいものです。


さて。今回は租税法がテーマでした。
租税法というと様々なテーマがありますね。
配偶者控除は、割とホットな話題だと思います。

自分としては、配偶者控除をなくそうという話題はまぁそうなのねというかんじです。
ただ、なくすからには他の有効な手当て金なり何かないと、子育て世代が困るであろうということもわかります。
一回仕事を辞めて、子育て期間=ブランクとなって、結局キャリアを継続できないという現実もまだまだあります。
配偶者控除をなくすにしろ、続けるにしろ根本的に変えないといけないことは色々ありそうです。
まぁ、今回はそこんところ深くつっこむのはやめておきます。
今日はそれがいいたいんじゃないですからね。

以下、私の独断と偏見です。他の人に押し付けるつもりは全くありません。
なんてったって、多様性を認める時代だからな〜!
「私はそうはおもわない!」っていう人がいても、「ふーん、そうなんだね」って思うだけです。

専業主婦=怠け者または贅沢?=だから叩いてヨシ?

この手の話になると、いつの間にか「専業主婦」が、昼間っからどこかでランチして遊び歩いていて、働かない怠け者、健康保険料も払わないとんでもないやつ、そして一生専業主婦をしている人という前提になる傾向が有るのではと思います。

「そんな贅沢な存在を保護する意味はないから、配偶者控除をなくすべき」
そういった論調は雑誌やネットの記事などでよく見ます。

それ、妄想じゃないの?

現実にそんなリッチな人、いるのでしょうか。
専業主婦の何割が毎日遊び歩いているのでしょう。
私が普段接している範囲内で、専業主婦の方は数多くいらっしゃいますが、皆さん子供が大きくなったら働くつもりであったり、親の介護を引き受けていたり色々です。

遊び歩いているんじゃなくて、密室育児に耐えられなくてショッピングセンターを絶え間なくブラブラしている、なんて話も聞いたことがあります。

また、体が弱く出産の際に体調を崩してそのまま働けないという方もいらっしゃいます。
様々な理由で、子供に手がかかっているという方もおられます。

あと、夫の健康保険に入っていて、保険料払わなくていいっていうのは、夫が会社員とか公務員とかの場合であって、国民健康保険に入ってたら専業主婦でも保険料払わないといけないですよね?国保は扶養っていう概念ないもん。。。

専業主婦を批判する人は、専業主婦の現実像をどれだけ理解しているのでしょうか。

田舎の主婦と都会の主婦、一緒にすんな!

自分が住んでいるところは田舎で、JRの駅にでるまでで片道20分以上かかります。
バスもそこまで頻繁にありません。
家族の送迎は、基本的に妻がするという家庭が多いです。
家族の送迎だけでも時間をかなり取られます。
ファミサポは、「お願い会員(依頼者)」ばっかりで、「まかせて会員(依頼を受ける人)」が僅少という現状です。
つまり、生活するのに、そもそも手間がかかり、さらにそれを家族の誰かが引き受けないといけないということです。
従って、皆さんそれぞれ忙しいです。

多様性って、何。


金銭的な報酬をもらう労働をしないということがそこまで非難されるべきことでしょうか。
個人の選択ではありませんか?

勤勉に働くということは、確かに評価されてもよいものですが、だからといって働かない(働けない人)を叩く、そして働くことが至上であるという価値観を強制するのはどうかとおもうのです。
「子育て中の人が働くことを認めよ」というのであれば、その逆も認められていいのではと思います。
片方を持ち上げて、片方をDISるというやり方、変えた方がいいと思うんですけど。

多様な価値観の存在を認めるということは、たとえ自分の気に入らない価値観であっても、それが人道に反していなければ認めるということなのではないでしょうか。

少なくとも自分には、専業主婦という生き方が人道に反しているとは考えられません。
従って、専業主婦を批判する考えは毛頭ありません。
そういう期間があったって、別にいいじゃない。

二項対立を捨てよう。

 

私は、見た目は専業主婦です。
家にいる時間が多いですしね。(夜中起きて仕事してるけど、そんなのわかんないですからね)

専業主婦だと思って批判的に話しかけてきた相手に、私が「仕事を持っている」といったとたん、態度を変えられて「働く母親はエライ!」とかいってくるパターンに少々うんざりしています。
「仕事を持っている」といったとたん専業主婦の人から、勝手に敵視されるのもうんざりです。

つまり何が言いたいか。
人の見た目ではその人の現状なんてなにもわからないということです。
現状がわからないくせに、その人の生き方を批判する資格なんてないということです。

ねえ、働いてるって、何をいうの?
数ヶ月に一回でも働いてればいいの?
ヤフオクでめっちゃ儲けてても働くっていわないの?
Youtuberとかどうよ。
趣味が実益になってるのも働いてるっていううちに入るの?

「働いている」「働いていない」その線引きってどこ。
線引きに意味、あるの?
そろそろ、専業主婦と働く主婦の二項対立、やめたらいかがでしょうか。
一人の女性が働いたり、働かない期間があったりするのは普通でしょう?
専業主婦と、兼業主婦って実はシームレスではありませんか?
本当にかなり年取って、働けなくなったら既婚女性はみんなある意味「専業主婦」でしょ?

ついでに「輝く働く女性」っていうのもやめてほしい。
そうねぇ、、、私、確かに輝いてますよ。納期に間に合うかどうかっていう冷や汗で。
キラキラじゃなくて、テカテカってかんじ。なんらキレイさというか、キラキラ感がなくて本当ざんねん。でも現実だし。

まとめ

配偶者控除を語るなら、他の控除枠の話とも比較するべきであるし、控除をなくすというのならば他の方法での子育て支援を考えるべきでしょう。
税額控除と、補助金交付と、どちらが効率的なのかも一考する価値がありそうです。
専業主婦に対しての妄想に満ちた批判は一旦脇に置いておいて、冷静に議論すべきです。